折箱
- ABOUT ORIBAKO -
- 折箱のフタ(厚経木の場合)は主に2種類でカブセ(本体をおおい被せる)とノセ(本体の上に載せただけ)のフタがあります。
- 業界用語で留め金を「ステッチャー」と言いますが、従来はステッチャーで仕組(側枠)を留めていました。近年では金属探知機や電子レンジの使用などで留め金のない折箱が喜ばれています。しかし、温めたりしないお鮨などにはステッチャーがある折箱が長持ちすることと、昔ながらの伝統的な形式だとして喜ばれています。
- 天然木には付きものヤニ・フシ・サカメなどです。これらは木目をプリントして造る発泡折箱や紙折箱等にはなく、素材が天然であるという証といえます。松ヤニにはフィトンチッドという成分が多く含まれており、これが森林浴で効果のある香りのもとです。フシやサカメは、木々の個体差で、人間で言うホクロやソバカスといえます。最近では味があるとして、これらが付いている折箱を選んでご購入される方が増えています。
- 折箱は天然の木材を使用しております。木材は乾燥すると目詰まりし、それが原因で反ることがあります。これは自然の現象で、水分を含む食材を詰めたり、濡れた布巾で拭くだけで、また自然と元の形状に戻ります。折箱は、一目でわかるお肌乾燥バロメーターといえます。
- エゾ松でできた折箱には殺菌性でなく抗菌性があります。この効果は1年以上持続しますが、わかりやすい判断基準として、木の香りが残っている間は効果があるとお考えください。
- 年間を通して夏場の多湿と冬場の乾燥状態を越すと、接合部分に使われている糊はもろくなります。弊社では3ヶ月間の経年劣化に対する補償を行っておりますので、剥がれが生じた場合は一度お問い合わせください。
- 弊社では大手飲食店や卸問屋の方はもちろん、代理店やデザイン会社・企画会社の方々とお取引をさせて頂いております。ご希望に沿うには細かい部分までお伺いする必要性がありますので、折箱の中に入れる商品のサイズ・使用用途・数量・納期などをご確認の上、メール・FAX・電話にてお問い合わせください。
使用方法
- HOW TO USE -
- 電子レンジには、ノーステッチャー(留め金なし)の折箱でご利用ください。ガスオーブンには折箱の角を留めているステッチャー(留め金)がしっかりしていて、パンを焼くのに最適です。220℃くらいで約30~40分までは対応可能です。(パンを焼く程度)ただし、直火だけは避けるようお願いいたします。
- 折箱に一次発酵後の生地を入れ、二次発酵後に、オーブンで焼けばパンが出来上がります。パンを焼くときには折箱に必ず霧吹きをするか、折箱を水に潜らせてください。ワックスペーパーを中に敷くと簡単に取り出せます。
- 接着には食品衛生上問題の無い、でんぷん系の糊を使用しているため、過度の水分には対応しておりません。 水気のあるものを入れる際は、敷紙やフィルムカップをご利用いただくなど、充分に水分を切ってからのご使用をお願いいたします。
- 本来食品容器として使用するものですので舐めた位では問題ありませんが留め金や天然木を使用している為、玩具としてのご使用は避け小さなお子さんの手に届かないところに置いていただけますようお願いいたします。
- 折箱に使われる糊は、熱・水分・冷凍のそれぞれの用途に適した配合があります。冷凍するにあたっては問題ありませんが、解凍後の水分で底部分の糊の粘着力が弱くなる場合があります。
- 可能です。別途500円〜の料金が発生いたしますが、10日営業日程でご希望のサイズのサンプルをお届けいたします。
- レーザーと焼印での対応が可能です。商品のイメージや今後の展開によって加工方法が変わります。
- 基本的にはシルク印刷専用の塗料を使用したカラー印刷を行っておりますが、ご要望によっては植物性由来の、特に人と環境に配慮した塗料を使用した印刷対応が可能です。
- 可能です。デザインをイラストレーターなどでお送り頂けると対応は早くなります。データ形式が該当しない場合でも遠慮なくお申し付けくださいませ。
- 糊の強度の問題により、原則として水洗いでの再利用はお勧めしておりません。
- お住まいの地区毎の分別方法に準じてご対応くださいませ。
- 経年劣化により接合部分が弱くなることがありますが、弊社の責任で生じた破損に対しては返品・交換の対応をさせて頂いております。
環境保全
- ENVIRONMENTAL CONSERVATION -
- 全折食品容器連合会(旧全国折箱連合会)・北海道厚経木協同組合・全国厚経木問屋組合の三団体で北海道留辺蕊(現・北見市)に昭和41年6月3日第一回植樹アカエゾ松9000本平成13年9月に枝打ち、平成19年5月21日第2回北見市にアカエゾ松9000本を植樹して環境保護・育成に取り組んでいます。
- 弊社では木材を使用することが、単純に資源の無駄づかいに直結するとは考えておりません。折箱に使用される材料は老齢過熟木を始めとした、放って倒れてしまうと環境に負荷を与えるであろう木材を選別して伐採しています。無秩序な伐採は資源の無駄づかいに該当しますが、計画的に伐採し、その費用を専門業者へ還元することで、結果的に植樹へとつながり、ひいては林業従事者を育て、次の世代へと誇れる自然環境ができあがります。このことから、計画的に森林を有効利用するほうが資源の無駄づかいにはならないと考えております。
- 折箱は家庭用ゴミとして処理でき、焼却時のカロリーも少ないため焼却炉を傷めず有毒な一酸化炭素、メタンガス、硫黄酸化物も発生しません。埋立にまわってもバクテリアで腐食し3~4年で土に帰るため、ゴミ公害にはつながりません。
- 折箱に使う木材は建築資材に使えない熟令木や端材、間引き用端材等の再利用ですので保護が必要な木材の使用はほとんどありません。しかも、使用される割合は、木材・製紙原料の総量の0.1%以下というその特性をいかすのに必要な最小限度の木材しか使用しません。
折箱や弊社サービスについてのご質問は
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