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2015年07月06日

美大生サキのコラム【其の一】折箱!を調べてみた①ー④まとめ

折勝商店では不定期にですが、コラムを配信してゆきます!

今回のコラムは、現在、一緒に卒業制作にて折箱を

作ることに挑戦しているサキちゃんに御願いしました。

「其の一、折箱!を調べてみた」というタイトルで全4回の記事を配信してゆきます。


  • 卒業制作は折箱!よろしくおねがいします!

こんにちは、初めまして!

武蔵野美術大学デザイン情報学科の片田紗葵(サキ)と申します。

この度は折勝商店さんに協力してもらい、卒業制作を「折箱」をテーマに

進めていきたいと思っています!

卒業制作とは、大学を卒業する際に必ず提出しなければならないもの。

大抵の大学は論文ですが、武蔵美は制作です。

最終的には形に落とし込んで1月に「卒業・修了制作展」で展示。

そこで講評してもらい、初めて卒業が認められるのです!

(一定数卒業できない人がいるのが怖いところ……)

今年は就職活動がずれ込んで完璧に卒制と被っているのがだいぶ痛い……涙

ですが4年間の集大成なので、みなさん本気で制作してきます。

今回わたしも本気で制作しようと思いまして折勝商店さんに協力してもらおうと

思ったわけです。

というわけで、縁あって「折箱」をテーマに卒業制作をさせていただきます。

折勝さんの折箱

内容としては「折箱の可能性を広げる(仮)」としまして、新しい形態の折箱を

制作します。

形を変えるのか、用途を変えるのか、素材を変えるのか、何か加えるのか……

最終的にはどんなものが出来上がるのかわかりません。

ですが、商品として提供できるようなもの、を制作予定です。

なにが出来上がるか楽しみにしててくださいね!

折勝商店さん、これから宜しくお願いいたします!

サキでした。

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  • 国会図書館に行ってきました!

サキです。早速、折箱について調べてみたいと思います。

最初のステップは「折箱について調査をする」です。

まずは折箱とはなんたるかを知っていないと制作できません。

折箱の歴史、作りかた、用途、そもそも折箱とは、……と、

調べたいことはたくさん。

のわりにはネットに情報はほとんど載っていません。

やっぱり自宅で適当に検索して調べようだなんて甘っちょろい考えではいけない
というこ
とですね。

なので……

初めて「国会図書館」というところに行ってきました!!

そもそも私はおすすめされるまで国会図書館という場所を知りませんでした。

実はここ、無料で日本中の書物が誰でも読めちゃう施設です。

(漫画から雑誌、廃盤になったものまで……!)

知らなかったのがもったいないくらい!

まずはどんなところか調べて入館方法などをチェック。

どうやら登録しなければ図書館に入れないらしい。

登録は館内でできるということでとりあえず行ってみることにしました。

国会図書館は永田町を出てすぐの場所にあります。

看板があるので分かりやすいですね。

本館と新館があるのがわかります。

写真の上の方に小さく60m先左折とありますね。迷子になりません。

てくてくと歩き左を見ると

ありました!発見しました!

天気が良すぎて文字が見えにくい!笑

国立国会図書館です!

赤いポストがまた良いアクセントになっていますね、どうやら撮影ポイントです。笑

そこから左を見るとこんな感じ。

この写真の左に見えるのが本館です。

意外と普通だな、というのが正直な感想。

でもこの本館、初めて来た人はまだ入れません。

新館で会員登録をしなければならないのです。

新館はこの本館の少し奥を行ったところです。

外観はこんな感じ。

キューブ状の建物に見えますが、実際は本館と内部でつながっているので

大きいです。

この中で紙を受け取って必要事項を書き、写真付きの身分証明ができるものを

持ってカウンターへ。

登録はすぐに済み、いろいろと館内の説明を受けます。

館内は撮影禁止なので写真は取れませんでした……。ううむ、残念。

荷物はロッカーへ入れますが、入れた100円は帰りに戻ってきます。

ほんとに図書館を利用するだけなら完全無料です。素敵ですね。

さて、次回はいよいよ図書館の中での、調査の本番の様子です!

サキでした。

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  • 早速、折箱について調査!

サキです。いよいよ、図書館の中に入り、早速「折箱」について

調べてみたいと思います。

さて、折箱についてどんな資料があるかを調べます。

ここは普通の図書館と違って、端末で資料を検索し、見たい書物があったら

端末上で請求し、カウンターに取りに行くシステムです。

なんて言ったって日本中のすべての書物があるので、そうでもしなきゃ

お目当てのものに何年かかってもたどり着けないのですね。

さっそく席につき、「折箱」と検索してみます。

自宅で「折箱」と調べた際、出てきた書物は皆無でした。

あまり期待せずに検索結果を待っていると……

出ました出ました!

雑誌から本まで、数冊ですが出てきましたよ!

国会図書館のすごいところは、その該当する記事が1ページでも雑誌に

載っていたらページ単位で教えてくれるところ。

まったく関係のなさそうな雑誌のコラムみたいなところからも引っ張ってきて

くれました。

雑誌も3冊ほど出てきたのですべて申請し、持ってきてもらいます。

30分くらいでカウンターに届くので、自分で取りに行きます。

中には10センチほど分厚い本まで……!

端末は丁寧にどこのページに情報が載っているのかも教えてくれるので、効率的に

探すことができます。

載っていたのは歴史から用途、性質など……。

たった数ページですが結構な情報量でした。

中には折勝商店の石山社長のインタビュー記事まで……笑

そして一番多くのことを教えてくれた書物があるのですが、実際に触って見ることは

できませんでした。

その本は「折箱の知識」というなんと昭和10年の本!

折箱のことしか載っていない本なので情報量が半端ないのです。

さすがにレアすぎてスキャンしたデジタル情報のものしか見れませんでした。

端末とにらめっこです。

当時の折箱の実態から用途、折箱をつくるにあたっての知識、経営云々……。

とても多くのことが書いてありましたが、いかんせん昭和10年の本です。

言葉が……わからない……。

すべてをなんとなく理解するために合計3回ほど国会図書館に通ったほどです。

気になるページはプリントアウトできます(有料)。

30ページほどプリントアウトし、計3日間の国会図書館調査はひとまずおしまいです。

いやあ面白かった!

漫画読んでる人や雑誌読んでる人などもたくさんいました。

個人的に絶対また行きます。漫画読みに。

というわけで、折箱についての知識としての調査はここまでです。

随時気になるところが出てきたらまたちょくちょく調べつつ進めていきたいと

思っています。

サキでした。

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  • おまけ

調査している最中、折箱でケーキが焼けるということを知り実際に

焼いてみました。パウンドケーキです。

なんだか普通に作るよりも高級そう!美味しそう!

しかも折箱だったら蓋ができるし、そのまま常温でも美味しく保存ができますね!

同時にメレンゲなんかも作って入れちゃったりして……

やっぱりちょっと高級感出ますよね。

プレゼントしたら喜ばれそうです。

撮影中は猫も興味津々……。笑

結果、上手くできるか心配だったけどとてもキレイに焼けました!

見た目、機能共にとても有効活用できそうですね!

さて、第一回はおわりです!第二回として、次のステップは現地調査!

実際に折箱を使っているお店や、使えそうな場所などを調査していきます。

フィールドワークですね。

がんばりたいと思います!

とまあこんな感じで12月の提出まで進めていきたいと思っていますので

どうか宜しくお願いします!

サキでした。


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